こんにちは、まじめちゃんです。
突然ですが、みなさん最近こんなことを耳にしませんか?
警察に相談したけど、何もしてくれなかった…
うっとうしそうに対応されて追い返された…
対応が後手に回っているから、被害が出たんだ…
でも本当に警察は何もしてくれないのでしょうか?
この説の裏側を語っているのが、今回紹介したいこちらの本、警察は本当に「動いてくれないのか」です。
作者は30年近く警察官として従事されてきた方で、警察組織・警察官の心情を知り尽くしています。
結論から言うと、警察に動いてもらうにはコツがいる、ということです。
今の時代、ストーカー被害や不正アクセスなど、いつどこでトラブルに巻き込まれるかわかりません。
もちろん警察のお世話にならないことを願いたいのですが、もし不測の事態に陥った場合、こちらの本を読んでコツを知っておくことで、適切な対応を取れるようになると思います。
いざという時のために知っておくべきポイント
この本を読んで私が思った、いざという時のために知っておくべきポイントをまとめてみました。
詳しくは実際に本を読んでみてください。
- 警察官は忙しい
- 警察官も人間
- 被害者側の協力や準備が不可欠
❶ 警察官は忙しい
警察官はとっても忙しい。
ドラマなどでは描かれませんが、警察官はいつも大量の書類仕事に追われているのだそう。
特に休日と夜間は当直制で普段より少ない人員の上に、夜間は犯罪発生率が高い。
仕事が終わった後(夜間)や、仕事のない日(休日)に相談に行きたい方は多いと思いますが、満足な形で対応されない可能性があります。
緊急性の低い相談は、平日の昼間に行くといいそうです。
❷警察官も人間
当たり前ですが、警察官も人間です。しかも警察は超巨大組織です。
大きな組織になると、いろんな人がいます。
警察には「ごんぞう」という人がいるそうです。
仕事に熱意がなく、さぼりがちで、出世のことだけを考える人です。
どんな会社や学校にもこういう人がいるのではないでしょうか。
こんな人に相談してしまったら最悪です。何もしてくれません。
そういう警察官もいると認識して、おかしいな?と思ったら別のタイミングで別の方に相談するものありだと思います。
また逆にいくら熱意のある警察官でも、被害を訴える側が横柄だったり、クレーマータイプだったら、対応意欲がなくなってしまいます。
気が動転していても、相手が「なんとかしてあげよう」と思ってもらえるようなコミュニケーションを心がけることが肝要なようです。
❸被害者側の協力や準備が不可欠
好んでトラブルに巻き込まれる人はいません。トラブルは突然やってきます。
いざそうなると、誰でも気が動転して冷静さを失うと思います。
でも、警察は万能ではありませんし、対応できる条件もあります。
なので、以下のことを意識する必要があるのだそう。
a)法的根拠を明確にする
b)できるだけ証拠を集める
c)目的やゴールを明確にする
警察が何もしてくれないという場合、「動くために必要な条件が揃っていない」と判断されている可能性が高いとのこと。
つまり詐欺なら詐欺、ストーカーならストーカーの、犯罪が成立していると判断できるだけの事実が必要です。
また、動くために必要な条件が揃っていると判断してもらうために、証拠(例えば契約書、録音データなど)を持参するのはとても有効だそう。
そのほかにも相談したい出来事の経緯や関係者の図(フローチャート)を準備していくといいそうです。
そして私が驚いたのは、どうしてほしいのかわからない被害者が意外と多いということです。
例えば、ストーカー被害について、相談した時に一体警察にどうして欲しいのでしょうか?
警告してほしい、逮捕してほしい、何もしない。
自分の目的もわからずに相談してしまうと、警察側も困ってしまいます。
こんなふうに書くと、「どうして被害者の自分がここまでしないといけないんだ!」「こっちは悪くないに!」と思う人もいるかもしれません。
でもこの本を読んで私が思ったのは、これらは警察のためにやるのではなく、自分のためにやるのだということです。
トラブルに遭えば誰でも悲しいし、怒るし、虚しいし、行き場のない気持ちがいっぱいになると思いますが、それを警察にぶつけるのは別問題です。
そこを理解しておくだけでも、もしものために役立つのではないでしょうか。
この本には、ほかにもこれからの私たちと警察のありかたについてなども書かれています。
どれも日本で暮らす身として、知っておいて損はない内容です。
いざというときに、自分と大事な人の身を守れるように、手にとってみてはいかがでしょうか。
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