こんにちは、まじめちゃんです。
今回は私の就活から1社目の外資系コンサルでの働き方について、触れたいと思います。
1社目で外資系コンサルに入ったことに、まったく後悔はありません。
新卒で入ったからこそのスピード感で成長できたと思っています。
でも、やはりハードであることは間違いなく、その中で得た教訓があります。
それは、承認欲求を求める相手を間違えてはいけない、ということ。
なぜ、どのようにその教訓に至ったのか、その話をしたいと思います。
コンサルティングファームのイメージは?
みなさんは、コンサルティングファームに対してどのようなイメージを持っているでしょうか?
色々調べてみると、どうやら大体この3つに集約されるようです。
- エリート
- 忙しい
- ブラック
特に戦略系コンサルティングファームや総合コンサルティングファームに対して、このようなイメージが強いようです。
(ちなみに私がいた会社も、上記の2種類に含まれます。)
私は自分がエリートだと思ったことはありませんが、確かに舌を巻くくらい賢い人はいましたし、忙しいのも、間違ってはいないですね。
暇だなー、という人やさぼっている人は見たことがありません。
そもそも、UP or OUTの世界なので、そういうマインドの人は自然に淘汰されていってしまうのでしょう。
ブラックかということについては……後ほど詳しく語ります。
外資コンサルに入ったというと、主に大学生たちから
「最初から外資コンサルを目指していたんですか?」
「コンサルティングファームに入るにはどうしたらいいですか?」
と、聞かれることがあるのですが、私は最初からコンサルを目指していたわけではありません。コンサルティングという業界を知ったのも、就活を始めてからです。
私は興味のある業界がなかったので、就活には苦労しました。
途中で方向転換をして、自分の価値観を整理し、ありのままの自分を見せることで、私という人間がその会社にマッチするかどうかを会社側に判断してもらうことにしました。
詳しくは、以下の記事も読んでみてくださいね。
会社のカルチャーと自分の人間性
どうにか就活最終週に複数のコンサルティングファームから内定をいただき、すべり込みセーフを果たしました。
ちなみに、私が入社した当時は今よりも忙しい・ブラックというイメージが根強く、友人たちにも「大丈夫?」「死んじゃうよ」と、かなり心配されていました。
私は、「3年は死ぬ気で頑張る」と覚悟して、コンサルの世界に飛び込みました。
さて、実際に入ってみてどうだったのか?
基本的にコンサル業界というカルチャーと私の人間性はマッチしていたと思います。
私は、誰に対しても意見を伝えるように心がけています。それは仕事上でも同じでした。
入社したばかりの小娘が、「私はこう考えているんですけど、どうでしょうか?」なんて言ったら、一般的な会社では「かわいくないやつ」だと思います。
でも、コンサルのカルチャーでは、必ず意見が求められますし、「あなたはきちんと意見を言ってくれるからいいね」と、他社では生意気さと受け取られかねないところを、私のいいところとしてとらえてくれました。
(もちろん何も考えずに発言するのはNGです。自分なりに論理的に考えたうえで意見を伝えていました。)
会社の人たちは、いつもこう言っていました。
「会議で発言しないなら、出席するな。No Valueだ」
その通りだ!と思うか、厳しすぎる!と思うかはそれぞれだと思いますが、私は納得していました。
就活の時に自分の価値観を整理して、それを伝えたからこそマッチした会社に入れたのだと思います。
少なくとも最初の数年は、忙しいながらも成長の日々を送っていました。
頑張り続けた結果、休職に至った原因。
私はやりたいことはありませんでしたが、ある思いを持っていました。
それは、人に必要とされる(使える)人間になりたい、という思いです。
私はHSP(Highly Sensitive Person)であることや、親の教育も相まって、自己肯定感が比較的低いです。
(自己肯定感が低くなった経緯については、以下の記事も読んでみてくださいね。)
だからこそ、「自分がやりたいからやる」のではなく、「人に認められたいからやる」というマインドで仕事に取り組んでいました。
人に必要とされたい、認められたいという一心で、厳しいレビューにも耐えましたし、何度も徹夜を乗り越えました。
がむしゃらに働き続けて数年が経つと、いつの間にか「ハードに働ける人」レッテルが貼られていました。
そしてある日、ものすごく大変なプロジェクトにアサインされたのです。
何がどう大変かというと…
- 新しい未知の専門分野
- 入社したばかりの後輩の育成
- 直属の上司が役員(管理職不在)つまり私が現場責任者
こんな状態で、全然帰れず連日朝までコースでした。
そもそもプロジェクト内容として、難しいものだったのですが、上司が本当にひどかったです。
注意しよう!人をつぶす上司の例(まじめちゃんの上司①の場合)
- 尋常じゃない量のタスクを振る
- 22時以降の会議設定当たり前
- 終わりそうになっても、「だったらこれもやって」とゴールを勝手に引き延ばす
- 勝手にクライアントとキャパオーバーな仕事を約束してしまう
- 労をねぎらわない、感謝しない
さすがにこの仕事量はおかしいと思っていたので、22時ごろに新たな仕事を渡されそうになった時、「本当に明日までに必要ですか?」と聞きました。
~という理由で、これは明日のMTGでは必要ないと思うのですが、どうしても今から明日の朝まで作る必要がありますか?
明日は使わないかもしれないけど、使うかもしれないよね。無いよりはあった方がよくない?
この言葉を聞いた時、この人には何を言っても無駄だなと悟りました。
結局朝までかかって作った資料は、やはり翌日の会議で使われることはありませんでした。
こんな生活が続いて、壊れないわけがありません。
私はもう限界でした。もし読んでいるあなたに当てはまるものがあったら、すぐに休んでください。
- 寝る時間が極端に少ない
最後の方は1週間で15時間くらいしか寝られなかったと思います - たまに寝ることができても、全然疲れが取れない
- 空腹を感じない、物を食べる気がおきない
- 頭が回らず、ケアレスミスばかりをする
私は同じページを何度も印刷してしまったりしていました - じっと座っていられない
- じっと立っていられない
結局プロジェクトの最後の山場を越えた後、緊張の糸が切れたのか、自宅で倒れて休職となりました。
人に認められたいという思いは、自然なこと。だけど…
「人に認められたい」という承認欲求は誰にでもあるものですし、それ自体が悪いとは思っていません。
あの会社で人に認められたくて頑張ったから、辞めた今でもいろんな人が声をかけてくれます。
特に社会人になりたての頃は、成長するためにがむしゃらに仕事に取り組む時期がある程度必要なのではないかと思います。
けれども、大事なのはその相手を見極めることです。
残念ながら、世の中には、あなたの頑張りを搾取する人が存在します。
頑張りを搾取して、つぶしてしまう人がいるのです。
私はこういう人たちをクラッシャーと呼んでいます。
仕事に対する承認欲求は、うまく使えばあなたのエネルギーになります。
でも、本当にその人の承認が必要なのでしょうか?
その人に認められなくても、あなたの価値は下がりません。
もちろん仕事ですから、やらなくてはいけないことはやらなくてはいけません。
だけれども、自分の心と身体を犠牲にしてまでやる仕事って何?と今なら思います。
早く他の人に相談したり、さっさと病院に行って休職したり、取れる手はいくらでもあったなと反省しています。
今でも「人に認められたい」という気持ちは消えていませんし、仕事のモチベーションの一つです。
でも、そのマインドを相手によって切り替えるということが大事なのだと学びました。
もし過去の私のように仕事で苦しんでいるのなら、その人は、クラッシャーではないですか?
あなたには本当にその人の承認が必要なのでしょうか?
深呼吸して、一度問いかけてみてください。
[…] […]